施設・画像評価における再評価の料金徴収について
NPO法人日本乳がん検診精度管理中央機構
施設画像評価委員会委員長 横江 隆夫
マンモグラフィの施設・画像評価において近頃、臨床画像、ファントム画像とも提出いただいた画像を評価すると認定ができない施設が多くなっています。
そこで事前チェックを行い、問題点、改善点を連絡し、再提出いただいて本審査を行っていますが、それでも再審査が増えており、手間と時間が掛かり評価委員、事務局の負担(経費も増加)が増えております。
再審査の原因の多くは、乳腺濃度が低いことやファントム画像が基準を満足しないなど基本的な条件を確認しないで提出されることに起因しています。
再審査を減らし、評価委員等の負担を減らす一方法として本審査で再提出となった再審査料は有料とすることになりました。
再審査料 3,000円+(税) 実施開始日 平成28年4月1日以降の本審査より
ご提出いただく前に基準および以下の条件を満足しているか、ご確認いただきますようお願いいたします。
画質不良のために本審査ができないと判定された画像について
(1)臨床画像
1.不適正な画像処理
・乳房の左右あるいは症例毎で画像処理が異なる。
・皮膚情報がない。
・圧縮画像である。
・ハードコピーあるいはソフトコピーの観察システムに適したパラメータと異なる画像である。
・画像拡大あるいは縮小画像である。
2.撮影線量が基準線量を超えている。
(2)ファントム画像
1.ファントム画像が基準を満たしていない。
・中央濃度、ディスクと周辺の濃度差が基準を満たしていない。
・繊維/石灰化/腫瘤の視覚評価が基準を満たしていない。
・濃度ムラ、ゴミ、キズなどのアーチファクトにより正規の評価ができない。
・拡大または縮小画像である。
・圧縮画像である。
・乳腺線量が基準線量を超えている。